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BOUND STRIKER1?1 カウントダウン

  • 2006/05/16(火) 01:11:38

というわけで創作小説Force(仮題)をUPです
下の続きからどうぞ。

ついでにこちらを推していただけると、うれしいです。c_01.gif










































時刻は午前6時30分。
携帯のアラームが部屋中に鳴り響いた。
「……うーん……」
完全にベッドの上の布団に埋まっている状態から手を伸ばして、ベッド脇にある携帯の電源を切った。
電源の切れた携帯を手を伸ばした状態で持ったまま、再び眠りについてしまった。
それから五分ぐらいして、
「ぶはっ!!」
がばっと掛かっている布団を跳ね上げ、少年―尾瀬 蓮太郎(おぜ れんたろう)―は起床した。
「…眠い…あくびが止まらん…」

尾瀬家は早起きの家系であり、同時に早寝の家系であった。
家族の全員が、最悪夜10時には眠りに就き、朝の五時には起床する。
蓮太郎も例外なくその血を引いている。したがって、そんな彼が録り溜めしておいた番組を見終わり、
彼にしてみれば夜更かしの部類に入る深夜1時30分に寝てしまい、普段より2時間ほど睡眠時間が減ってしまったので、
眠いというのは当然だった。
規則正しく9時に寝て、5時前には起きている蓮太郎は、生活リズムの変化に非常に弱い人間だった。

眠げ眼のままリビングに向かった蓮太郎は、ご飯をついだ後、母が作っておいたすっかり冷めてしまった朝のおかずに手をつけた。
両親は共働きで6時には家を出ている。帰りはいつも夜の9時をまわるので、家族がそろえるのは朝食時くらいだからだ。
「やっと起きたか、この愚弟」
蓮太郎が振り向くとそこには三歳年上の姉である桃子(とうこ)が立っていた。
「おはよう、姉ちゃん」
「おはよう、じゃない。遅いぞ、何していた」
恨めしそうな顔で蓮太郎は桃子を見た。176cmという高い身長、すらりと伸びた長い手足、切れ長の瞳をした端正な顔立ち、
しかも東大文一に合格した頭脳明晰というパーフェクトレディも、彼にしてみれば恐怖の対象でしかない。
完璧な姉にあこがれるという気持ちも微塵もない。
何せ家では、中学から愛用している地味なジャージ姿で髪はボサボサのままでいることがほとんどだからだ。
「録り溜めしておいたビデオ見てたら、寝るのが遅くなって」
「まったく…とっと片してしまいな」
そういって桃子は自分の部屋へ帰っていった。
あのざっくばらんな姉は男に不自由しない、めちゃくちゃにもてる女だった。
ミス東大に選ばれるという実績がそれに拍車をかけている。
ずぼらな彼女の実生活を知っている蓮太郎からしてみればありえない話だが、外ではしゃんとしているため、一見さんにはわからないのだった。

蓮太郎にはもう一人、三歳年下の弟・翔(かける)がいる。
身長は170cmと、172cmの蓮太郎と大差なく、体つきも細身である。
有名アイドル事務所のメンバーと比べても遜色無い美形だった。
学業の成績は中の下というくらいだが、運動能力は凄まじかった。
中学生のくせに、100mは10秒台という俊足で、握力も50kgを超えていた。
複数の運動部を兼部するという荒業をやってのける上に
弱小だった陸上部とサッカー部を全国大会まで引っ張るという偉業を成し遂げた。
その弟はすでに家を出て行って、自主トレーニングを開始している。

そんな姉、弟に挟まれた蓮太郎は学業も運動能力も平凡だった。
唯一容姿に関して云えばまあまあの線だったがそれだけである。
故に蓮太郎は肩身狭い思いをしないですむよう、努力しなければならなかった。

それが今の尾瀬 蓮太郎をつくり上げたのだった。








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